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Tecamin Brix  (テカミン ブリックス)

農業のお悩み相談・解決

果実の充実に、糖量・サイズアップ、着色促進をサポートする葉面散布材

 

製品概要

 

Tecamin Brix (テカミン ブリックス) は、AgriTecno社(味の素株式会社のグループ会社)が開発した、作物の品質向上を目的とした葉面散布肥料です。特に、果実や根菜類の糖量増加、サイズアップ、そして着色促進に優れた効果を発揮します。海藻エキス、カリウム、ホウ素をバランス良く配合し、植物の生育を多角的にサポートします。

家庭園芸用複合肥料としても登録されており、幅広い作物にご使用いただけます。

 

製品の特長と期待できる効果

 

Tecamin Brixは、配合された主要成分の相乗効果により、以下の特長と効果をもたらします。

  1. 糖量アップ

    • 海藻エキス由来の糖と、ホウ素やカリウムの働きにより、果実や根菜の糖度(甘さ)を高めます。

    • 成熟期には、葉で生成された糖を果実(または根部)へ効率的に移行させ、蓄積を促進します。

  2. 果実サイズアップ・肥大促進

    • カリウムが果実の肥大を促進し、収穫量の増加に貢献します。

    • ホウ素も細胞の成長と肥大をサポートします。

  3. 着色促進

    • ホウ素が色素合成酵素の活性化を助けることで、果実の色づきを良くし、見た目の品質向上に寄与します。

  4. 植物体を丈夫に

    • ホウ素は植物細胞の細胞壁(特にペクチン)の間に「架橋構造」を形成し、細胞壁の強度や柔軟性を高めます。これにより、植物体が丈夫になり、健全な生育をサポートします。

 

主要成分とそれぞれの働き

 

Tecamin Brixは、以下の保証成分とその他成分を配合しています。

  • 肥料登録種類: 家庭園芸用複合肥料

  • 保証成分:

    • 窒素全量: 0.3%

    • 水溶性加里: 17.0%

    • 水溶性ほう素: 0.5%

  • (その他成分): 海藻エキス 約10%

 

各成分の働き:

  • カリウム (水溶性加里):

    • 肥大促進: 果実や根の成長を促します。

    • 糖輸送: 植物体内で作られた糖を、葉から果実や根などの貯蔵器官へ効率的に運ぶ役割を担います。

  • ホウ素 (水溶性ほう素):

    • 細胞壁の強化: 細胞壁の主要構成要素であるペクチンと結合し、細胞壁の架橋構造を構築することで、植物体を丈夫にします。

    • 浸透圧調節: 植物体内の水分バランスを整えます。

    • 色素合成酵素の活性化: 果実の着色を促進します。

    • 糖の代謝: 糖の生成と利用に関与し、糖量の増加に繋がります。

  • 海藻エキス:

    • 約10%配合されており、植物の成長促進、ストレス耐性向上、および糖の供給源として機能します。

 

対象作物と施用方法・施用量

 

Tecamin Brixは、様々な作物で幅広くご使用いただけます。

 

施用方法: 葉面散布(希釈して使用)

作物カテゴリ具体例施用時期施用量 (10a当たり)希釈倍率 (目安)

てんさい糖ビート塊茎肥大期100~200ml500~1000倍

果菜類トマト、ナス、イチゴ、メロン、キュウリ、ピーマンなど着果後~収穫前200~300ml500~1000倍

果樹類リンゴ、ブドウ、ミカン、サクランボなど着果後~果実が色づくまで300ml500~1000倍

温州ミカン・中晩柑温州ミカン、不知火など収穫の3週間前と2週間前(または1ヶ月前と2週間前)400~500㍑1000~2000倍

 

施用事例 (試験結果)

 

Tecamin Brixの施用により、様々な作物で品質向上が確認されています。

  1. ビート (北海道)

    • 施用条件: 根部肥大期にTecamin Brixを3回施用(散布量200ml/10a)。

    • 結果概要: 総糖量は平均8%増加しました。

    • 詳細データ:

      • 測定糖分は多くのデータで100%を超え、最大118%の増加が見られました。

      • 総糖量では、特に154%、133%といった著しい増加を示すデータもあり、全体として総糖量が大幅に増加する傾向が確認されました。

      • 重量は100%前後かやや下回る傾向が見られましたが、糖分増加により総糖量が増加しました。

  2. サクランボ (セルビア)

    • 施用条件: 果実肥大期、成熟期にTecamin Brixを2回施用(散布量300ml/10a)。

    • 結果: 総糖量において、Tecamin Brixを施用した処理区が無処理区を上回る傾向が確認されました。

  3. リンゴ (ロシア)

    • 施用条件: 果実肥大期、成熟期にTecamin Brixを2回施用(散布量300ml/10a)。

    • 結果: 重量、測定糖分、総糖量の全ての項目において、Tecamin Brixを施用した処理区が無処理区を上回る傾向が確認されました。

 

ご使用上の注意​

  • 希釈した液は保存できません。その日のうちに使い切ってください。

  • 「石灰硫黄合剤」などアルカリ性の資材や銅剤農薬との混用は避けてください。

  • ミネラルの多い資材と併用する場合は、沈殿などが生じないか事前に少量で試し、問題無いことを確認してください。

  • 長時間放置すると分層します。使用前は必ずよく振る/撹拌して均一になったことを確認の上ご使用ください。

  • 低温下で成分の結晶が発生することがあります。加温するか、希釈時によく混用のうえ、溶解してからお使いください。

包装

  • 1ℓ×15本/ケース

  • 5ℓ×4本/ケース

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