よくある質問
はい、高温によるしおれは、根の吸水能力の低下と、葉からの過剰な水分蒸散が原因です。弊社では、以下の2つのアプローチを推奨しています。
- 吸水力の促進: 植物ホルモンの働きを活性化させる資材(ビール酵母細胞壁など)を活用し、根が水を吸い上げる力を高めます。 
- 水分の保持: 炭酸カルシウムを葉面散布することで、葉の表面を物理的にコーティングし、過剰な蒸散を抑制します。 
この「吸水」と「保水」の両面から植物体内の水分バランスを安定させることで、高温や乾燥といった環境ストレスへの耐性を高めることができます。
はい、効果が期待できます。高温ストレス下では、植物体内で有害な活性酸素(フリーラジカル)が発生し、細胞にダメージを与えます。 グルタミン酸やベタインといった成分を含むバイオスティミュラント資材「テカミンマックス」は、植物のストレス耐性を高め、細胞を保護する働きがあります。高温が予測される時期に定期的に施用することで、生育の停滞を緩和し、品質の維持に貢献します。
排水不良は根の酸素不足を招き、生育不良の直接的な原因となります。まずは土壌の物理性を改善することが最優先です。
- 定植前: 土壌改良材「らくらくEB-a」を散布し、畝を立てることで排水性を高めます。 
- 定植後: 液体土壌改良材「EB-aエコ」を灌水することで、土を団粒構造にし、水はけと通気性を改善します。根が弱っている場合は、肥料よりもまず根の環境改善と回復を優先してください。 
台風後は、塩害や目に見えない根のダメージ(断根)が考えられます。以下の順で速やかに対処してください。
- 塩害対策: 潮風に当たった場合は、できるだけ早く植物全体に真水をかけて塩分を洗い流してください。 
- 根の回復: 強風で植物が揺さぶられると、地中の根が切れて(断根)、著しく抵抗力が落ちています。この状態で肥料や濃い農薬を与えると逆効果です。まずは発根促進材「EB-aエコ」を灌水し、根の回復を最優先してください。 
はい、可能です。水分ストレスに頼るのではなく、果実の品質ポテンシャルが決まる「細胞分裂期」(例:温州みかんで満開後30日以内)の管理が鍵となります。 この重要な時期に、細胞分裂を促す「核酸」を豊富に含むボカシ肥料などを施用することで、糖を蓄える“器”である細胞の数を増やします。これにより、収量を確保しながら、中身の詰まった高品質な果実作りを目指せます。
収穫期の暖かい雨は、果実の品質を著しく低下させます。対策として、成熟期に強アルカリ性の「石灰硫黄合剤」を100〜200倍で散布することをお勧めします。 アルカリ成分が果皮を物理的に引き締め、余分な水分の吸収を抑えることで、水っぽさや裂果、腐敗を防ぎます。また、着色促進や貯蔵性向上の効果も期待できます。 ※使用時期や濃度、注意点についてはご相談ください。
「EB-aエコ」は、土壌改良や作物の発根・活着促進を目的とした液体資材です。主に以下の効果と使用方法があります。
- 主な効果: - 土壌改良: 土壌を団粒構造にし、排水性・保水性・保肥力を向上させます。 
- 発根・活着促進: 根の伸長を助け、定植後の苗がスムーズに根付くのを促進します。 
- 生育不良対策: 根張りが悪い、根腐れ気味、栄養不足といった生育不良時の回復を助けます。 
 
- 基本的な使用方法(土壌改良・消毒): - 畝を立てた後、EB-aエコ原液10L/10aを、ニューオスマックATB原液3L/10aと混合し、3,000L以上の水で土壌にたっぷりと潅水します。土壌が湿った状態で行うとより効果的です。 
 
- 作物別の使用例: - イチゴ(育苗期): 鉢上げ時に300倍希釈液をポットに潅水し、発根を促進します。 
- イチゴ(本圃): 定植時に原液10L/10aを潅水し活着を促進。生育中は月1回程度、原液3L/10aを潅水チューブで流します。 
- 立ち枯れ対策: 定植直後の潅水時に300倍のEB-aエコとニューオスマックATB(1L/10a)を混用すると、しおれが軽減され予防になります。 
 
これらはすべて作物の生育を促進し、株のボリュームを向上させる目的で使用される資材ですが、対象作物や使用目的、方法に若干の違いがあります。
- ツートップ+: - 対象: イチゴ、柑橘類、菊など幅広く使用されます。 
- 目的: - イチゴ: クラウンの肥大、葉の充実、展葉率アップ、草勢維持。 
- 柑橘類: 葉の緑化促進、花芽の充実、樹勢回復。 
- 菊(沖縄): 開花の均一化、収穫促進、ビーナイン使用量削減。 
 
 
- 使用法: 500~1000倍での潅水や葉面散布が主です。 
- ボリュームサポート: - 対象: 主に菊(輪菊、小菊、スプレー菊)で使用例が記載されています。 
- 目的: 菊の茎葉のボリューム不足を補い、大きく厚みのある株に育てること。ジベレリン使用によるボリューム不足対策にも使われます。 
- 使用法: 2000倍での茎葉散布が主で、栽培ステージ(親株管理、活着後、摘蕾前、2度切り後など)に応じて定期的に使用します。 
 
「ニューオスマックATB」は、他の薬剤や資材の効果を高めるための補助剤として使用されます。
- 土壌への浸透促進: EB-aエコや殺菌剤と混合して土壌に潅水することで、薬剤を土壌深くまで浸透させ、効果を高めます。立ち枯れ病対策などで特に有効です。 
- 展着剤として: 農薬や液肥を葉面散布する際に5000倍などで混用すると、散布液が葉に均一に付着しやすくなり、効果を高めます。 
- 農薬とのローテーション: 菊のマメハモグリバエ防除では、水和剤タイプの農薬と2000~4000倍で混用し、EB-aエコ(乳剤・フロアブル剤と混用)と交互に使用するローテーション防除が推奨されています。 
萌芽直前から落弁時(花弁が落ちる時期)までが、花の完成と果実の細胞分裂が起こる最も重要な時期です。この時期に葉面散布で栄養を補給することが品質向上に繋がります。
- 推奨される対策: - 「ツートップ+」(1000倍)と「ニューオスマックATB」(5000倍)を混合して葉面散布し、花芽の充実と樹勢回復を図ります。 
- 同時に「Aビネガー」(500倍)を加えて散布すると、さらに樹勢回復に効果的です。 
- 低温などのストレスが懸念される場合は、「テカミンマックス」(2000倍)の葉面散布も有効です。 
 
